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"その昔、漫画はサブカルチャー(活字文化)が大手出版社の軸で、それなりのそれなりのプライドがあった。小学館が集英社を作り、講談社が光文社を作ったのは何のためか?  自社のブランドイメージを落とさないで利益..."

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その昔、漫画はサブカルチャー(活字文化)が大手出版社の軸で、それなりのそれなりのプライドがあった。小学館が集英社を作り、講談社が光文社を作ったのは何のためか?
  自社のブランドイメージを落とさないで利益を得る為のサブカルチャー用の小会社である。別会社を作る事によって、大勢を保った、経済よりも文化だった。所 が、漫画が大きくなるにつれて、メインカルチャーであるべき、大手出版社内に、とんでもない編集者が現われた。講談社の内田勝と、小学館の小西湧之の両氏 である。内田勝は活字がメインの大手出版社に身を置きながら、「劇画の一駒は、活字の四千文字に匹敵する」と延べ「少年マガジン」誌上で「劇画宣言」なる ものを発表した!これは、メインカルチャ-よりもサブカルチャーの劇画の方が訴求効果が高いと発言したと共に、劇画は、最早メインカルチャー足りうると、 云った事になる。本来ならば、社風に合わないといわれ一発で首が飛ぶ所だ。戦時中の軍隊なら銃殺?だが漫画界にとっては、勇気のある思人である。片や小学 館の小西湧之は何をしたのか?彼はサブカルチャーである漫画を扱う事によって、自社ブランドを落とすのではなく、自社ブランドに見合うように、漫画作品の 方を、一流化しようとしたのだ!それが「ビッグコミック」というネーミングにも現われている。小西はまだ日の目を見ない新人投稿作品に対しても、「君の作 品を一流の作品にするには、何処を変えるべきか?」という方向でアドバイスしていた。
 事実「ビッグコミック」は唯一茶の間まで届く漫画雑誌といわれるまでになった。日陰者的な劇画を堂々と表通りへ出れる様に働きかけたのだ。小西湧之も漫画界の思人である。


- 「21世紀のコミック作家の著作権を守る会」緊急アピールに対するみやわき心太郎氏の意見(復刻転載)

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