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トムソンは自分の小指を使って実験したという。”
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X線は1895年にレントゲン(ヴィルヘルム.C)によって発見された。写真乾板を感光させる不思議な“線”であったが、骨格を透視して撮影できることが衝撃的にアッピールした。いまウイキペディアにある透過写真は レントゲン夫人の手で指輪も写っている有名なもの。エジソンは、さっそく1896年5月のニューヨーク電気博覧会に「X線蛍光透視装置」を出品して人気を 博した。だが、のちにエジソンと共にGE(ジェネラル・エレクトリック)を造るイライヒュー・トムソン(Elihu Thomson)は、すでに1896年にX線の害について論文を書いている。
X線は、人間の肉体を破壊する能力を持っている。しかもその破壊能力は、X線の被曝量と正確に比例する関係を持っており、X線そのものの強さは、線源から の距離の2乗に反比例する。したがって、近くになるほど危険度は加速度的に高まってゆく。さらに、ある限界の被曝量を超えると、肉体における破壊がきわめ て深刻で顕著なものになるが、このような生物学的な影響は、被曝した直後には明確なものではなく、ある潜伏期間を経て現れてくる。(アルバカーキー・ト リュビューン編『プルトニウム人体実験』小学館1994の広瀬隆の解説p99)
トムソンは自分の小指を使って実験したという。”
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