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"日本企業は基幹となる社員にある程度英語を習得して欲しい一方で本当に国際的な人材になって辞めてしまっては困ると考えているのでないか。武田はともかく、多くの日本企業には専門職に米・欧・シンガポールなどと同水..."

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日本企業は基幹となる社員にある程度英語を習得して欲しい一方で
本当に国際的な人材になって辞めてしまっては困ると考えているのでないか。
武田はともかく、多くの日本企業には専門職に米・欧・シンガポールなどと
同水準の待遇を用意する準備ができていない。
そのために、英語の試験という「試練」を与えて
「試験だけでもこんなに大変なのに外国企業に転職なんてとんでもない」
というように上手い方向に誘導しているようにも思える。

日本企業が敢えてTOEFLではなくTOEICを採用するのも
その辺りに理由があるのだろう。

英語の試験としてはTOEFLは明らかに優れている。
リーディングやリスニングはより実践的で難度が高い上、
実用上重要なスピーキングとライティングがスコアの半分を占める。
しかしTOEFLは留学に使われる。
米国のMBAを取って外資に転職する人も、
修士や博士を取って米国で就職する人も
TOEFLの勉強から始めているのだ。
企業としては従業員がTOEFLを受けるのは望ましくない。

また、本当に業務で英語が必要ならもっと良いアプローチがあるだろう。
選考の一部を英語でやればTOEICスコアを課すよりよっぽど実用的だ。



新卒に一定のTOEICスコアを課す制度はそれなりに機能しそうだ。
しかし、企業が従業員にTOEICを課しているのは
まだ英語が本当に必要とはされていない証左であるように思う。


- 企業はなぜTOEICに拘るのか? - 統計学+ε: 米国留学・研究生活 (via peperon999)

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