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"『フラクタル』の1話を受け、『天空の城ラピュタ』のほかに「似ている」と名前があがったのが『ふしぎの海のナディア』だろうか。監督の庵野秀明は、この冒険活劇を描いた後に『新世紀エヴァンゲリオン』を制作するこ..."

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フラクタル』の1話を受け、『天空の城ラピュタ』のほかに「似ている」と名前があがったのが『ふしぎの海のナディア』だろうか。監督の庵野秀明は、この冒険活劇を描いた後に『新世紀エヴァンゲリオン』を制作することになる。ヤマカンは学生時代に『エヴァ』の洗礼をまともに受けた世代と公言し、「乱暴に結論を言うと」と前置きをした上で「『旧エヴァ』でアニメは終わっている」という発言をしている。(思想地図vol.4「〔座談会〕物語とアニメーションの未来 p.176」)

庵野が自らを、宮崎駿ら第一世代の「最初のコピー世代」と称したのは広く知られたことだ。自分に続く世代に対し庵野は、「その後の世代はコピーのコピー。今やコピーのコピーのコピーの世代が登場し、作品を歪めて薄くしている」といった旨の発言もしている。ヤマカンは第四世代(コピーのコピーのコピー)にあたる。『フラクタル』に登場するグラニッツ一家(女性1人と男2人)は、『ナディア』のグランディス一味を思い起こさせるだろう。しかし、そのグランディス一味でさえも『タイムボカンシリーズ』の三悪パロディなのだ。庵野が自覚的であったように、ヤマカンもまたそのことを自覚しているだろう。そうでなければ、出自を徹底的に暴露するような意識的な模倣は描けないはずだからだ。



- 2011-01-20 - ソラゴト体系

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