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- ASCII.jp:角川会長が語る「クラウド時代と<クール革命>」(後編)
── 最後に、本の最初に書かれていた「日本は文化のナンバーワンでなくオンリーワンを目指すべき」という提言の趣旨を、もう少し具体的に教えていただけますか。
角川 日本のコンテンツは世界シェアの10%という話があるよね。マーケットリサーチでもそういう結果が出ているう え、Googleでもアップルでも現場の人たちは日本のコンテンツは10%のマーケットがあるんじゃないかと偶然、言っている。僕はこれがグローバルスタ ンダードだと思っているんだ。
これがメイクマネーできてないことが、僕にとっても大きな問題意識。10%をメイクマネーする事業構想力が欲しいんだよね。自分自身に。
日本のコンテンツが、これから世界の中心になるかといえば、僕はならないだろうと思う。ならなくてもいいんじゃないかと。つまり、なったらよさを失うんじゃないか。
── アメリカに合わせていく必要はないし、日本で出版されるもの全部がハリウッドみたいになる必要もない。
角川 そう。だから、コンテンツは「ガラパゴス」でいいんだよね。日本のコンテンツは偉大なるグローバル・ニッチなわけだよ。グローバル・ニッチであることによって、日本のコンテンツは尊敬されるようになるわけだから。ニッチじゃなくなったらいけないと思うんだよね。
── 世界規模で見たときの、ロングテールを拡大していけばいいと。
角川 そうだね。頑張りましょう。
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