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" 都心のジョギングコースとして知られる皇居周回コース。1周30分程度で走れるため、昼休みを利用して、汗を流すサラリーマンは多い。ところが、皇居周辺は空気が悪いため、運動によっては健康を害する恐れがあると..."

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 都心のジョギングコースとして知られる皇居周回コース。1周30分程度で走れるため、昼休みを利用して、汗を流すサラリーマンは多い。ところが、皇居周辺は空気が悪いため、運動によっては健康を害する恐れがあるというデータがまとまった。

健康維持のためなら多少の排ガスなんて――という”昼休みランナー”も多いだろうが、日本歯科大学共同利用研究センターの星秋夫准教授(環境衛生学)のグループが、「長期的に考えると、肺や気管などの呼吸器に悪い影響が出る恐れがある」という研究結果をまとめたのだ。

 学生時代に短距離走の選手だったという星准教授が、研究を始めた動機をこう話す。

 「私も日ごろから、北の丸公園で走っているのですが、運動後に、のどに痛みを感じることがあったのです。大気汚染が運動時の身体に及ぼす研究は少ないこともあり、調べてみようと思いました」

 研究グループは、体育系大学院生の男性10人に、皇居と、都心から離れた横浜市の郊外のグラウンドの2か所で5キロを走ってもらい、それぞれ、血液成分の変化を比較した。

 その結果、10人中10人つまり全員の過酸化脂質が、皇居を走った後は走る前に比べて増加していた。増加の幅も、郊外のグラウンドに比べて、統計上明らかに大きかった。この数値の増加はいったい何を意味するのか。星准教授がこう説明する。

 「過酸化脂質の増加は、肺や気管に、より多くの大気汚染物質が取り込まれて、炎症を引き起こしていることを意味しています。過酸化脂質自体も、細胞を傷つけ、老化を進めることが知られています」



- 皇居一周マラソンの”不健康度” : 読売ウイークリー : 特集 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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