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"Mも、会員ではないのだが、集会には何度か参加したことがあるらしい。そして、今の若い人がなぜアムウェイにハマるのかということも、彼は説明してくれた。 Mによると、アムウェイにハマるのは、それによって..."

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Mも、会員ではないのだが、集会には何度か参加したことがあるらしい。そして、今の若い人がなぜアムウェイにハマるのかということも、彼は説明してくれた。


Mによると、アムウェイにハマるのは、それによって人とのつながりが生まれるからなのだそうである。もっと端的に言うと、ケータイの電話が鳴るようになるからだ。

と言うのは、アムウェイに入会すると、色々連絡事項ができるので、人とのつながりが濃くなるらしいのだ。

アムウェイにハマる若者というのは、寂しい人が多いらしい。ケータイは持っていても、電話も鳴らないし、メールも来ない。

ところが、そういう人がアムウェイに入ると、とたんに電話はしょっちゅう鳴るし、メールも頻繁に届くようになる。またそれに伴って、すること、しなければいけないことも増える。

それが楽しいらしいのである。電話やメールというのも、用がないとなかなかかかってこないし、またこちらからもかけづらいというものがある。こちらから積極的にアプローチしようにも、そのきっかけをつかめない。

しかしアムウェイは、そのきっかけを作ってくれるのである。アムウェイに入ると、とにかく連絡しなければならないことが色々できるから、その連絡するのをきっかけに、他者とコミュニケートできるのだ。

しかもそのネットワークは網の目のように広がっているから、コミュニケートは多角的になる。広く大きくなる。そうして、結果としてケータイの電話もよく鳴るようになるし、メールもよく届くようになるのだ。


それによって、若者たちは寂しさを紛らわせることができるのだということだった。あるいは、他の友だちと会っている時などでも、ケータイが頻繁に鳴ることで、優越感を味わえたりもするらしい。

これはなるほど、「確かに」と大いに納得させられるところがあった。

ケータイというのは、もちろんあると便利だけれども、あまり頻繁に使わない人だと、逆に孤独を顕在化させられるようなところがある。それが鳴らないという事実によって、かえって孤独を確認させられてしまう。

そうした人たちのためには、ケータイを定期的に鳴らしてもらうような何か仕組み、あるいは装置が求められていたのだが、そこのところに、アムウェイはすっぽりハマったのだということだった。



- 渋谷にアムウェイの人たちがよく集まるカフェがある - ハックルベリーに会いに行く

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