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"再確認してみますと、敵幹部の正論度は作品を通じて当初感じていたほどには高くない、というのが本論の結 論となります。敵幹部の言葉をごく部分的に、文脈を取り除いて適用すれば世の中で十分「正論」と理解してもら..."

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再確認してみますと、敵幹部の正論度は作品を通じて当初感じていたほどには高くない、というのが本論の結 論となります。敵幹部の言葉をごく部分的に、文脈を取り除いて適用すれば世の中で十分「正論」と理解してもらえるでしょうが、上記の対立軸の両端を見れ ば、さらに作品の中でそれが誰のどんな問題に対する言葉であるかを見れば、やはりプリキュアの反論の方がはるかに「正論」であると論者は判断します。もち ろんプリキュアの反論も、そこだけを切り取ってしまえば敵幹部とは反対側の極論にもなりえるわけなので、あくまでも敵幹部の否定的評価と結びついたうえで の正しさの度合いであるということを、念のため補足しておきます。
 そして、ときどき「キレやすいプリキュア」などと揶揄されることについては、毎回堪忍袋の緒が切れるという意味ではそのとおりですが、「正論」に対して理不尽にも感情的な反発をするという意味ではまったくあてはまらない、 ということをはっきり述べておきます。『ヤットデタマン』の大激怒のように個人的な理由で激昂したり、自分達の過失から目を逸らすために敵に責任をなすり つけたりといったことは、本作品のプリキュアには見られない行動です。まぁブロッサムが「むかーってきてがーっ」とか言い出したらさすがにちょっぴり心配 ですけれど、あのときのマリンにしてもその心の奥にはちゃんとした義憤の根拠がある、そう信じられるだけのことを彼女達は日頃示しているというのが論者の 理解です。そして逆に、敵幹部がいくら説得的な「正論」を唱えたとしても、論者は今後もそこに欺瞞やすり替えを看取し、素直に受け入れることができないと 思います。


- ハートキャッチプリキュア 堪忍袋の緒が切れるまで

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