“考えていたふたつのことがなんかわかりやすい感じで言葉になったので書く。
・俺がたまに言っている「東方はもうガンダムになった」というのは、つまり「それでメシが食える人間がいる」ということであった。バンダイには今 「ガンダム事業部」が存在していて、ガンダムに関するマーケをする人、オモチャの企画を立てる人、イベントを調整する人、いろいろいるけど、バンダイの社 外は社外でアニメに関わる人はもちろん、インディーズで造形をやってキットを売る人など、「ガンダムシーン」という枠組みの中で生計を立てている人がたく さんいる。
で、もはやコミックマーケットが3日目ではなく東方がある2日目が一番混雑していることでもわかる通り、ガンダムよりは小規模ながら東方も既に そうなっていて、同人だとかシューティングだとかって枠組みからは外れた、「東方シーン」というのが成立している。それで生計を立てられるだけのパイが生 まれていて、しかも永遠に枯渇しない。無数のキャラクターがいて、無数の曲があり、客として「偉大なる多数」があり、縮小再生産によって無限の利益が取り 出せるようになっている。これはもう、ガンダムとしか言いようもない・・・。
ガンダムと東方の相似は、その世界観がいくらでも発展させられる(宇宙世紀には一応サンライズが管理する「正史」があってガイドラインとなる部 分が定められているが、東方にはそれすらない)(一応「ZUNが作った部分は正史」という空気はあるようだが)ところもそうだけど、それに加えて「原作者 が版権を管理していない」というところもそう。東方の場合は半ば放棄しているし、ガンダムの場合は原作者が飲み屋の口約束で製作会社に権利を売っちゃった のが悔しくて悔しくて主人公を殺してみたり鬱病にしてみたりロリコンにしてみたりバイク戦艦にしてみたり、そこまでやっても全然ガンダムが壊れないのでと うとう発狂して鬱病になって最終的に「人は癒され、ガンダムを呼ぶ」とか「ターンエーの癒し」とか言い出してすべてを包括的に赦した後に「おまんこ商売」 などのタームを多用しながら各地で説法をして回るヘヴィメタルなハゲだったので信仰するか無視するかのどちらかしかなかった。ちなみに無視する人の方が多 かった。
「不完全である」ということは、つまり無限の可能性があるということで、それを是とするか非とするかは、難しいところだ。ガンダムが拡がり続け たのに対して、イデオンは一切の拡がりを見せなかった。それはイデオンが完璧だったからだ。ハゲから一世代あとの鬼才・庵野秀明がエヴァンゲリオンで堂々 と「二番煎じ」をやるまで、誰もイデオンに触れられなかった。完璧であるということは、それほどまでに唯一無二、孤高であるということで、それで遊ぼうに も手の付けようがない。
最近のおれは、シューティングがどうとか、同人がどうとか、そんなことは置いといて、立場としてはもう「東方シーンというものの誕生に、ごく間 近に立ち合った人間」くらいでいいんじゃないかと思いはじめている。昭和40年代生まれがヤマト・ガンダムの生き証人であるように、おれもまたゼロ年代の 証人なのだと。ガンダムは30年続いたけど、東方は何年続くのか、楽しみになってきてもいる。ヘヴィなギターでブッ飛ばしたゲームの曲を作ってたサークル が東方専門になってたり、最初からセルアウト目的で動いてたりする人らを見ると、どうしても金って現実と表現の精神性との間に横たわる溝について考えて暗 澹たる気分になるというか、まあ、原罪を感じるけどね。
・一つ目が無駄に長くなった。二つめは、「インターネットが変わったと思っていたけど、人が増えただけでインターネットそのものは別に変わってい なかった」ということです。どういうことかと言うと、昔は単にインターネットをやる人自体が少なかったので、自動的に内向きで、クローズドなものになって いた・・・と。なので特定の人間しか読めないようにするとか、極端に局地的なことや個人的なことをわざとおもしろおかしく書くとか、そういう風にすると昔 のインターネットの空気って人為的に作り出せるんだよね。
でも今のインターネットのありようと人生の損得を考えると、そういうオールドスクールなやり方はやっぱり時代遅れで、クローズドに限界を感じる からこそみんなTwitterでモバイルインターネットをしてんだろうなあ、と。おれは黒ミサみたいでおもしろいと思うんだけどね。顔真っ赤にしてエロ ゲーと哲学者の思想を絡めてみたり、なんかをムチャクチャに罵倒してみたり、不謹慎なネタでヘラヘラしたり、そういうの。”
- [mixi] RY0さん | ペニス日記 (via ultra-omitamatic) (via okadadada) (via toronei) (via katoyuu) (via igi) (via otsune)
・俺がたまに言っている「東方はもうガンダムになった」というのは、つまり「それでメシが食える人間がいる」ということであった。バンダイには今 「ガンダム事業部」が存在していて、ガンダムに関するマーケをする人、オモチャの企画を立てる人、イベントを調整する人、いろいろいるけど、バンダイの社 外は社外でアニメに関わる人はもちろん、インディーズで造形をやってキットを売る人など、「ガンダムシーン」という枠組みの中で生計を立てている人がたく さんいる。
で、もはやコミックマーケットが3日目ではなく東方がある2日目が一番混雑していることでもわかる通り、ガンダムよりは小規模ながら東方も既に そうなっていて、同人だとかシューティングだとかって枠組みからは外れた、「東方シーン」というのが成立している。それで生計を立てられるだけのパイが生 まれていて、しかも永遠に枯渇しない。無数のキャラクターがいて、無数の曲があり、客として「偉大なる多数」があり、縮小再生産によって無限の利益が取り 出せるようになっている。これはもう、ガンダムとしか言いようもない・・・。
ガンダムと東方の相似は、その世界観がいくらでも発展させられる(宇宙世紀には一応サンライズが管理する「正史」があってガイドラインとなる部 分が定められているが、東方にはそれすらない)(一応「ZUNが作った部分は正史」という空気はあるようだが)ところもそうだけど、それに加えて「原作者 が版権を管理していない」というところもそう。東方の場合は半ば放棄しているし、ガンダムの場合は原作者が飲み屋の口約束で製作会社に権利を売っちゃった のが悔しくて悔しくて主人公を殺してみたり鬱病にしてみたりロリコンにしてみたりバイク戦艦にしてみたり、そこまでやっても全然ガンダムが壊れないのでと うとう発狂して鬱病になって最終的に「人は癒され、ガンダムを呼ぶ」とか「ターンエーの癒し」とか言い出してすべてを包括的に赦した後に「おまんこ商売」 などのタームを多用しながら各地で説法をして回るヘヴィメタルなハゲだったので信仰するか無視するかのどちらかしかなかった。ちなみに無視する人の方が多 かった。
「不完全である」ということは、つまり無限の可能性があるということで、それを是とするか非とするかは、難しいところだ。ガンダムが拡がり続け たのに対して、イデオンは一切の拡がりを見せなかった。それはイデオンが完璧だったからだ。ハゲから一世代あとの鬼才・庵野秀明がエヴァンゲリオンで堂々 と「二番煎じ」をやるまで、誰もイデオンに触れられなかった。完璧であるということは、それほどまでに唯一無二、孤高であるということで、それで遊ぼうに も手の付けようがない。
最近のおれは、シューティングがどうとか、同人がどうとか、そんなことは置いといて、立場としてはもう「東方シーンというものの誕生に、ごく間 近に立ち合った人間」くらいでいいんじゃないかと思いはじめている。昭和40年代生まれがヤマト・ガンダムの生き証人であるように、おれもまたゼロ年代の 証人なのだと。ガンダムは30年続いたけど、東方は何年続くのか、楽しみになってきてもいる。ヘヴィなギターでブッ飛ばしたゲームの曲を作ってたサークル が東方専門になってたり、最初からセルアウト目的で動いてたりする人らを見ると、どうしても金って現実と表現の精神性との間に横たわる溝について考えて暗 澹たる気分になるというか、まあ、原罪を感じるけどね。
・一つ目が無駄に長くなった。二つめは、「インターネットが変わったと思っていたけど、人が増えただけでインターネットそのものは別に変わってい なかった」ということです。どういうことかと言うと、昔は単にインターネットをやる人自体が少なかったので、自動的に内向きで、クローズドなものになって いた・・・と。なので特定の人間しか読めないようにするとか、極端に局地的なことや個人的なことをわざとおもしろおかしく書くとか、そういう風にすると昔 のインターネットの空気って人為的に作り出せるんだよね。
でも今のインターネットのありようと人生の損得を考えると、そういうオールドスクールなやり方はやっぱり時代遅れで、クローズドに限界を感じる からこそみんなTwitterでモバイルインターネットをしてんだろうなあ、と。おれは黒ミサみたいでおもしろいと思うんだけどね。顔真っ赤にしてエロ ゲーと哲学者の思想を絡めてみたり、なんかをムチャクチャに罵倒してみたり、不謹慎なネタでヘラヘラしたり、そういうの。”
- [mixi] RY0さん | ペニス日記 (via ultra-omitamatic) (via okadadada) (via toronei) (via katoyuu) (via igi) (via otsune)