さて、気を取り直して今日はフォントの小ネタを一つ。
Windows に標準で付いている MS明朝やMSゴシックは商用利用できる という話です。
と書くと、「お前、『書体の研究(商業誌版)』で商用利用できないって書いたじゃないか」と言われそうですが、実は、今は使えるんです。
(以下、(株)リコー TTWインフォメーションセンターよりの回答からの抜粋)
WindowsVista以降のOSのライセンス条項
「3.追加のライセンス条件および追加の使用権 b.」に本ソフトウェアに付属のフォントを使用してコンテンツを表示および印刷することを許諾する旨明記されております。
Microsoft社の意向の明確化に伴い、弊社と致しましてもWindowsOSに提供させていただいているMS書体を使用した成果物を制作されるパソコン環境がWindows(サーバ含む)であれば、商用でご利用いただく場合でも弊社とご契約いただく必要はないと判断致しました。
但し、フォントデータをWindowsからコピーし、Windows以外のOSで使用する事は許諾しておりませんので、ご注意下さいます様宜しくお願い致します。
http://download.microsoft.com/Documents/UseTerms/Windows%207_Ultimate_Japanese_0435eb00-810e-46e4-bb07-0dea67f5ec02.pdf
よって、商用使用許諾をご契約いただく必要はございません。
ようするに、Microsoft が OS付属のフォントの使用権を明確にしたので、リコーはそれにあわせて商用利用OKとします、ということでした。
というわけで、MS明朝やMSゴシックは追加の契約なしで商用利用できるというお話しでした(*印刷物の話です)。
商業誌でこれらのフォントを使うことはないと思いますが、同人誌では見かけることが多いので、その辺の権利関係がクリアになったのは良いことだと思います。
ちなみに、ご存じの方も多いと思いますがメイリオも商業利用可能です。
”- ゆず屋: [豆知識] MS明朝、MSゴシックは(今は)商用利用できる