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- 永野護氏デザインMS大全-キュベレイ-
- キュベレイに関しては永野氏自身も並々ならぬ思い入れがあると思われ、他にも各紙にコメントが掲載されている。
- ・「後、とにかくハマーン・カーンの乗るメカを作っておしまい。それで僕はZガンダムから本当にさようならぁ~っていう感じですね。」 [アニメック1985年10月号]
- ・「結局、僕はポイントになるメカだけを作っているですよね(中略)、それから止めのキュベレイ(ハマーン・カーンのメカ)がある。これは一番最後に出てくるファイナル・モビルスーツですから。」 [アニメック1985年10月号]
- ・「エルメスの発展型にしてやりたいのですがどうでしょうか?ランドセルの中に色々な武器やビットがつまっている。上方、俯瞰のパースは講談社の「」ZGを10倍楽しく見る本」のエマ・シーンのピンナップ参照」 [B-CLUB3号]
- ・「リックディアスとガルバルディーは、ノリで作って、ハンブラビとキュベレーは開き直りで作った(笑)」 [Beep1988年1月号]
- ・「この間、実際に模型屋に行って、アシスタントの子に「この『キュベレィ(HGUC)』 のキットってスゴいよくできてますよね」って言われて、その瞬間に切れちゃって(笑)。スケールものの棚にダアッって走っていってタミヤのキットの箱を開 けて「よくできた模型ってのはなぁ」って言おうとして・・・・さすがに「そんなの比較できるものじゃないよね」と思って箱を閉めてる自分がいた(笑)。同 じプラモデルではあってもその2つは次元が全然違う。」 [Newtype2000年3月号増刊 キャラクターモデル]
- ・「いまさらそういう設定をひっくりかえすなんてめんどうくさいから、もう考えません。キュベレイは違いますよ、なんたらドライブで動いてますよっていう自分設定は持ってますけど、それって「オレガン」と同じレベルだからねぇ、たとえナガノの発言っていっても」 [ModelGraphix2002年7月号]
- ・「いまMSのキュベレイ書いたらニュータイプで描いたハンマ・ハンマになっちゃう」 [ModelGraphix2002年7月号]
- ・「(永野氏にとって敵MSとは兵器でなくキャラクターという意識が強く、ZGに登場する敵MSはキャラの個性が弱く感じていたので、ハブラビのデザインイメージは)強 いキャラクター性を持った、敵MSを考えた時に、「とにかく派手にやろう!」と思ったのがハンブラビとキュベレイなんですね。例えば、落書きをするにして も、ザクはちょっと難しいけどドムやゲルググなんかはモノアイの形だけで真似ができるようなデザインになっている。そういうのを意識した部分はあります。 だから細部はほとんど描き込まないで、線をめちゃくちゃ減らしたデザインになっているんですよ。」 [Zガンダムエース]
- ・「(当時のハンブラビの周囲の反応は)全 然支持されませんでした。ハンブラビは「イカ?」とか言われたし、キュベレイも「何これ?」って反応でしたね。当時は、アンチ永野ファンというのがすごく 多かったので。よく、僕を使ってくれたなとは思いますよ。あれから20年経って、今のファンたちがリック・ディアスやガルバルディβ、百式はもちろん、 キュベレイやハンブラビなんかのデザインを見ても、既成のものとして存在しているから何とも思っていないかもしれないし、当時文句を言った人たちもそんな ことは忘れているんでしょうね。」 [Zガンダムエース]
- ・「(1st世代のガンダムファンからの反発が大きかった頃)そんな中で、当時モデラーの小田雅弘さんが近くにいて、キュベレイのデザインをすごく喜んでくれたんです。それが、今でも印象に残っているし、そういうすごい小さな輪の中での満足感しか当事はなかったんですよ。」 [Zガンダムエース]
- ・「僕 も「Zガンダム」に関しては敗北者インタビューと同じだなと。これは、卑下して言ってるんじゃなくて、冷静に考えてそう思えるわけで。でも、何でいまだに キュベレイとかを相変わらず描くのかというと、それはデザイナーとしての最後の意地があるから。それだけですよ。だから、今回のポスタは「こっちにしてお けば良かった」とみなさんに思わせるように描いてますから(笑)。」 [Zガンダムエース]
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