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- 世界でいちばんひどい生放送サイトをつくったらわりと流行った件 - はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記
ぼくは、生放送サイトに先立ってつくった動画サイトのビジネスモデルを考えるとき、とても簡単な数理モデルをつかっていた。(これはぼくが自分で思考を整理するためのモデルなので社内できちんと共有されていたものではない)
それはユーザひとりあたりの回線費用で考えるモデルだ。動画サイトの場合は一番コストがかかるのは回線費用である。サーバ費用は回線費用にくらべれば桁がひとつふたつちがうぐらいに小さい。また、開発、企画スタッフの人件費なども極限まで絞ればほとんどかからない。
だから、動画サイトのビジネスモデルを考える場合は、ユーザひとりあたりの回線コストがいくらで、それをうわまわるだけの収入を得られるかどうかで考えるのがいちばんシンプルでわかりやすい。
そうやって計算すると動画サイトをはじめた当初のユーザひとりあたりの回線コストは30円から40円であることがわかった。ぼくは広告モデルのビジネスをやったことがなかったので、広告収入のユーザ単価(ARPU) がどれぐらいになるか予想できなかったのだが、その当時いろいろ調べるとどうやら50円から200円ぐらいのARPUを広告収入で実現しているサイトがあ るらしいといういくつかのデータを入手して、とりあえずユーザひとりあたりの回線コストを20円ぐらいに抑えれば、あとは大ヒットさえすればなんとか帳尻 あうんじゃないかと思った。(ちなみに実際は広告ビジネスはもっと厳しい世界だった)
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