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"巫女の「口寄せ」を自殺者の遺族支援に役立てられないか――。青森県立保健大学の藤井博英教授(精神看護学)らの研究チームは今年度から調査を始めた。文部科学省から計110万円の科学研究費も交付される予定だ。 ..."

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巫女の「口寄せ」を自殺者の遺族支援に役立てられないか――。青森県立保健大学の藤井博英教授(精神看護学)らの研究チームは今年度から調査を始めた。文部科学省から計110万円の科学研究費も交付される予定だ。

 「依頼者に自殺者の遺族が多い」。巫女たちからそう聞かされたのが藤井教授が研究を始めたきっかけだ。「なぜ死なせてしまったのか」と自責の念にかられることが多い遺族に、巫女は「そんなに自分を責めるな」「先に逝ったことを許してくれ」などと語りかける。これが依頼者の気持ちを落ち着かせ、前向きにさせているという。

 藤井教授は以前、県内の病院に通う高血圧や心臓病などの慢性疾患患者670人に調査したことがある。患者の34%が巫女を訪ねたことがあり、うち8割が「話を聞いてもらって落ち着いた」「心が癒やされた」と答えたという。研究チームは今後3年間で、巫女を訪ねた経験のある自殺者の遺族からも聞き取りを進める。

 藤井教授は「巫女が作り出す非現実的な空間がわらにもすがる思いの遺族を現実に向かわせている。現代医療ではカバーできない問題を解決させる秘密があるのではないか。巫女が姿を消す前にその癒やしのメカニズムを解明したい」と意気込む。



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