“思い出すなあ、手始めは温泉女子風呂シーンだった。
忙しさと憤りがいっぺんにきました。
今までいいと言われて描いていたのに、いきなりダメ、
放映できないと言われてそれこそしかたなくの作業でした。
体のライン露出がどこまでいいのか悪いのか?
「とにかく胸はダメだって」
「先だけ隠せばいいの?」「知らない」
「谷間どこまでオッケーなの?」「わからん!」
「おしりは?」「横ならいいの?」
「からだ全部を隠せないよね?」という会話あり。
基準もわからず直していく難しさ。
「男らんまの胸はいいのかよー」という
疑問系文句も直している側から出たり。
タオルや障害物で胸を隠していく作業が続き、
「こんな規制入るんだったら、もうらんま続けられないじゃん」
「だってお風呂に入るシーンこの作品じゃ不可欠だし
原作にあるものだから」と話し合いつつ、数日目。
ここ重要です、
「裸以外」の修正もするりとまぎれこんできました。
「ぐるぐる目は病気を想像させる」
「これは特定の人を傷つける」などなど
事件にあわせて自主規制の嵐がやってきたんですね。
「この目は気絶している人の表現として今まで何度もあった」と
抗議してもダメでした。
NG基準は現場の誰も知りません、
文書にされていた訳でもなく伝聞で直しを入れさせられたのでした。
「漫画的表現はダメと言われたから」と
監督もプロデューサーも言う。
「漫画だから漫画表現は当たり前でしょ?」と
反論しても無駄でした。
「じゃあ、どこまでが漫画的なの?」
誰も答えられません、とにかくダメだから直して、だけ。
「ついでの規制」の恐ろしさを見ましたね。
忘れもしない、気絶良牙のアップだった!私が目を直したのは。
しかも直してOK出た表現は、目の中×ですよ、
通りましたよ、ぐるぐるじゃないから。
×が通るってどういう事?これ漫画的表現じゃないの!?
漫画表現そのものじゃんんんー!
とまあ、数人のスタッフで行き場の無い怒りをぶつけあい。
誤解なきよう言っておきますが、
私はらんまの原画仕事が無かったら
今でも自分の手で動かす楽しさを知らなかったと思う、
それくらい自由に動かせてくれた
(枚数使うなと文句は言われたが)
感謝ばかりの作品です。”
- ++ Diary ++
忙しさと憤りがいっぺんにきました。
今までいいと言われて描いていたのに、いきなりダメ、
放映できないと言われてそれこそしかたなくの作業でした。
体のライン露出がどこまでいいのか悪いのか?
「とにかく胸はダメだって」
「先だけ隠せばいいの?」「知らない」
「谷間どこまでオッケーなの?」「わからん!」
「おしりは?」「横ならいいの?」
「からだ全部を隠せないよね?」という会話あり。
基準もわからず直していく難しさ。
「男らんまの胸はいいのかよー」という
疑問系文句も直している側から出たり。
タオルや障害物で胸を隠していく作業が続き、
「こんな規制入るんだったら、もうらんま続けられないじゃん」
「だってお風呂に入るシーンこの作品じゃ不可欠だし
原作にあるものだから」と話し合いつつ、数日目。
ここ重要です、
「裸以外」の修正もするりとまぎれこんできました。
「ぐるぐる目は病気を想像させる」
「これは特定の人を傷つける」などなど
事件にあわせて自主規制の嵐がやってきたんですね。
「この目は気絶している人の表現として今まで何度もあった」と
抗議してもダメでした。
NG基準は現場の誰も知りません、
文書にされていた訳でもなく伝聞で直しを入れさせられたのでした。
「漫画的表現はダメと言われたから」と
監督もプロデューサーも言う。
「漫画だから漫画表現は当たり前でしょ?」と
反論しても無駄でした。
「じゃあ、どこまでが漫画的なの?」
誰も答えられません、とにかくダメだから直して、だけ。
「ついでの規制」の恐ろしさを見ましたね。
忘れもしない、気絶良牙のアップだった!私が目を直したのは。
しかも直してOK出た表現は、目の中×ですよ、
通りましたよ、ぐるぐるじゃないから。
×が通るってどういう事?これ漫画的表現じゃないの!?
漫画表現そのものじゃんんんー!
とまあ、数人のスタッフで行き場の無い怒りをぶつけあい。
誤解なきよう言っておきますが、
私はらんまの原画仕事が無かったら
今でも自分の手で動かす楽しさを知らなかったと思う、
それくらい自由に動かせてくれた
(枚数使うなと文句は言われたが)
感謝ばかりの作品です。”
- ++ Diary ++