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- ゾンビによる世界の終末 - Wikipedia
ゾンビによる世界の終末を描いた作品にはいくつか共通の設定が見られる。
- 災厄を惹起するのはこれまでに知られていない新世代のゾンビである。このため同種の事態の先例がなく、合理的なアプローチでは対抗することができない[1]。
- ゾンビはゾンビの攻撃を受けてゾンビ化した者と共に人間を襲う。後に生き延びることになる者も、敵に対面して対応を余儀なくされるまでは事態を飲み込めず、信じようとしない[2]。
- 当局の危機対応は遅々として進まず、その間にゾンビはもはや処置が不可能なほどに蔓延する。こうなるとゾンビはいかなる既存の科学技術を投入して も統制できず、舞台となった社会は滅亡の淵へと追いやられる。そして世界は完全にゾンビの支配下に入り、少数の生存者はその只中で生き残りを賭けた闘いを 強いられることとなる[2]。
物語は通常、災厄の渦中に放り込まれた少数の生存者グループの成行を中心に捉える。まずゾンビ発生の様子を描き、当局への支援要請とその敗退、そし て一挙に訪れる破局、これに続く残存者らの生き残りへの闘いといった展開を辿るものが多い。こうした破滅に直面して登場人物らがいかなる反応を示し、非常 事態の中でその人格がどのように変貌するかに焦点を当てるのが典型的である。多くの場合、彼らは通常の生活におけるよりも、恐怖や自己防衛本能といったよ り原始的な動機に行動を支配されるようになる[2][3]。
こうした状況の元凶となるゾンビはゆっくりと動き回るものが多い。これは映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で最初にポピュラーになったゾンビ像である[1] 。最近の映画には伝統的なゾンビよりも強靭かつ敏捷なゾンビを描くものも現れている[4]。
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