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- アルコー延命財団 - Wikipedia
テッド・ウィリアムズ [編集]
財団が注目を浴び、海外にまでその名を知られることとなったのが、打撃の神様と呼ばれたメジャーリーガー、テッド・ウィリアムズの遺体を巡る一連の事件である。
2002年7月5日、テッド・ウィリアムズが死去した直後、アルコー延命財団の施設に運ばれ、防腐処理の後、冷凍保存処置を施された。
数日後、長男のジョン(テッドの3番目の妻との子)はテッドの葬式も埋葬も行わずに冷凍保存したと発表。これは故人の意思であることを強調した。しかし、長女のボビージョー(テッドの最初の妻との子)はこれに反対し、同年9月通常の葬式及び埋葬を行うよう裁判所にジョンを訴えた。
裁判では、1997年に書かれた遺書(本人の署名入りで「フロリダの海に遺灰を撒くように」と書かれていた)と2000年に書かれた冷凍保存の同意 書のどちらが故人の意志をより反映しているかが争われた。一審では、冷凍保存の同意書がいちばん遅くに表明された故人の意志であるとして、ジョンが勝訴し た。ボビージョーは再審を請求し、再審ではテッドが意識朦朧状態であったにも関わらずいかにして同意書にサインしたのか、多額の負債を抱えていたジョンはテッドのDNAを売ろうとしているのではないか、などの主張を行った。
過去に例のない裁判は混迷を極めたが、アルコー延命財団が裁判所に「冷凍保存自体は頭部だけでも可能」と申し入れたこともあって、頭部と胴体と切り離し、頭部は引き続き保存し、胴体は海へ散骨、という判決が下された。なお、ジョンは数ヵ月後に急性白血病により死去し、本人の希望により、父親と同じく冷凍保存された。
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