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"・そんな素晴らしいストーリーってわけじゃないが……  16歳のときケタミン(幻覚剤)を所持していてニュージャージーの少年課に補導された。話を簡潔にすると、親父は息子を警察に突き出すか妻が家を出て行くかの..."

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“・そんな素晴らしいストーリーってわけじゃないが……
 16歳のときケタミン(幻覚剤)を所持していてニュージャージーの少年課に補導された。話を簡潔にすると、親父は息子を警察に突き出すか妻が家を出て行くかのどちらかを選ばなくちゃいけない状況だった。
 そのときの担当警官は僕を後ろ部屋に座らせ「これは何だ?」と尋ねた。そのときワルそのものだったオレは「ケタミンだよ」と言った。すると「それは何な んだ?」とさらに聞いてきた。答えに詰まったオレに、「どんな白い粉でも、麻薬密売人の言うことを信じる前に、何なのかを知らなくちゃいけない」と言っ た。そこから僕たちは長い長い会話をした。弱い麻薬の次には強い麻薬があり、その強い麻薬でさえも単なるスタンダードな麻薬であることなど、彼はオレを子 供扱いせず大人として話をしてくれた。長い会話は2時間にも及び、それは合法かつ刺激的な大人の会話だった。長い会話のあとで彼は部屋から去り、戻ってき たらこのケタミン(未だに試したことはない)は偽物だということがわかったので、僕はぼったくられているだけで警察は起訴できないと僕を解放してくれた。 その晩家に帰って家に貯めこんでいた麻薬を全部捨てた。 親父が警察に呼び出されたときに、警官が「息子さんを逮捕して欲しいですか?それとも更生させた いですか?」と聞かれ、父親は「刑務所に入って欲しくない、更生してください」と言うやり取りがあったらしい。
 そして2時間の理論を使って16歳が麻薬をあきらめるのを手助けし、今でもオレはこの警官には借りがある。心から気にかけてくれただけでなく、こんな風 に扱って欲しかったという扱いをしてくれたと信じていて、彼の言う事はきちんと聞いた。軍に6年従事したのも何か返したいというのが理由なんだ。”

- らばQ:「悪い警官の話ばかりを見るので、良い警官がいる話を書きたかった…」という人気を集めていたエピソード

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