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" 26日午後5時。夕食後クマ現れるテント脱出。鳥取大WVのところに救助を求めにカムイエク下のカールに下る。  17:30 我々にクマが追いつく。 ..."

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“ 26日午後5時。夕食後クマ現れるテント脱出。鳥取大WVのところに救助を求めにカムイエク下のカールに下る。
 17:30 我々にクマが追いつく。
 河原がやられたようである。
 オレの5m横、位置は草場のガケを下ってハイ松地帯に入ってから20m下の地点。
 それからオレもやられると思って、ハイ松を横にまく。するとガケの上であったので、ガケの中間点で息をひそめていると、竹末さんが声をからして鳥取大 WVに助けを求めた。オレの位置からは下の様子は、全然わからなかった。クマの音が聞こえただけである。竹末さんがなにか大声で言ってた、全然聞きとれ ず、クマの位置がわからず。

 ガケの下の方に2、3カ所にたき火が見える。テントにかくまってもらおうと、ガケを5分ぐらい下って、下を見ると20m先にクマがいた。オレを見つける と、かけ上って来たので一目散に逃げる。前、後ろへ横へと転び、それでも振りかえらず前のテントめがけて、やっと中へかけこむ。しかし、誰もいなかった。 しまった、と思ったが、もう手遅れである。シュラフがあったので、すぐ一つを取り出し、中に入り込み大きな息を調整する。しばらくすると、なぜか安心感が でてきて落着いた。それでもkazeの音や、草の音が、気になって眠れない。鳥取大WVが、無事報告して、救助隊が来ることを祈って寝る。

 27日 4:00 目が覚める。
 外のことが、気になるが、恐ろしいので、8時までテントの中にいることにする。
 テントの中を見まわすと、キャンパンがあったので中を見ると、御飯があった。
 これで少しホッとする。上の方は、ガスがかかっているので、少し気持悪い。
 もう5:20である。
 また、クマが出そうな予感がするので、またシュラフにもぐり込む。
 ああ、早く博多に帰りたい

 7:00 沢を下ることにする。にぎりめしをつくって、テントの中にあったシャツやクツ下をかりる。テントを出て見ると、5m上に、やはりクマがいた。とても出られないので、このままテントの中にいる。

 8:00頃まで・・・・(判読不能)しかし・・・・・(判別不能)を、通らない。他のメンバーは、もう下山したのか。鳥取大WVは連絡してくれたのか。いつ、助けに来るのか。すべて、不安でおそろしい・・。またガスが濃くなって・・・・”

- 福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件

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