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"本日、秋分日にて祭日。東京は生憎の雨。というか豪雨(笑)。雷鳴もドッカンドッカン轟き、夕立か台風かといった様相。気温も昨日まで35度もあったのに、今日は20度。いきなり15度も低いとか(泣)。風邪引かせ..."

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“本日、秋分日にて祭日。

東京は生憎の雨。

というか豪雨(笑)。

雷鳴もドッカンドッカン轟き、夕立か台風かといった様相。
気温も昨日まで35度もあったのに、今日は20度。
いきなり15度も低いとか(泣)。
風邪引かせる気まんまんだなコンチクショー!ってなもんで、

「こんな日、休みだったら絶対に家から出ないよなぁ……」

等と言い合っていたのですが、皆様もそう思われているようでして(苦笑)、まったくもってお客様が少なく、元旦並にガラガラな1日で御座いました。


――とゆーこともあり。

今日店員たちは、映像化コーナーの夏期と秋期の商品を入れ替えたり、返品を出したり、秋の飾りつけをしたりと、普段なかなか進まない作業をやっつける1日となりました。
(やっつけるゆーな)

で。

そんな最中、ライトノベル担当の同僚が返品作業をこなしつつPOSデータとニラメッコ。
その様子を横から見ていたのですが……





[このライトノベルがすごい!文庫]が
すごい!!(汗)


何がすごいって、返品され過ぎですごい(泣)。





……ヤ、発売された時にレーベル名もさることながら、新刊たちを流し読みして、店員一同が

「これ……売れそうに無いんだけど」

と同じ感想を言って苦笑したり、それなのに事前指定注文した数の10倍以上が入荷してきたりしていて途方に暮れたりしたのですが――





その予想を右斜め上へいっておりました(汗)。
なにしろ早々に担当者に見切りをつけられていて、既に返品数がエライことに……。

例えば[伝説兄妹!]。



初回配本数が64冊もあって、平台最前列で展開していたにも関わらず発売15日間の実売が、なんと0冊(泣)。
そして見切りをつけられて既に54冊返品されております。



また[ランジーン×コード]は、122冊も入荷してきたにも関わらず、実売数は12。
こちらも既に100冊近く返品済み。



そして[僕たちは監視されている]に至っては、グループ全店で2000冊以上配本されたにも関わらず、実売数は71。
その他の新刊も似たり寄ったりで、いずれも大苦戦という有様です。

また、データで気づいたのは、グループ全店の中で、勤務先のようにコミックに強い店舗になればなるほど、見切りをつけて既に数十冊単位の大量返品を出しているという傾向がみられたこと。


ああ……考えることは何処も同じですか……(苦笑)。


ですから単に私の勤務先だけが売れていないのではなくて、全国的に売れていないという状態だと考えられます。
(専門店さんは分かりませんが、少なくとも一般書店においては)


まぁ今回は第一回配本だったこともあり、お客様のレーベルに対する認知不足の影響があったことは確かでしょうが――

書店員としての感想ではなく、オタク個人としての印象を言わせて戴けるのであれば、それ以前の問題だったような気がしないでもないです(汗)。


何にせよ、第二回配本時には何らかのテコ入れが必要なのではないかと。
少なくとも一般書店では、既に


このライトノベルがすごい!文庫 = 売れなかった


という印象が出来上がってしまったので、今後は希望配本数を減らしたり、入荷後の平積み期間を短くしてあとは棚に1冊、ストックに3冊入れて返品,という流れになってしまいそうですし。


とは言え。
新レーベルが売れるようになるまでには、時間がかかるというのも事実なので、これで「売れないから、やめた!」とかやられるのが一番困るんですけどね(苦笑)。
(そういうことを繰り返す常連の出版社さんもあったり。ドコとは言いませんが(笑))

ちなみに書店で新レーベルの作品が売れるようになるには、タマ数が出揃って、そのレーベルの棚が出来てから(少なくとも棚の1段以上が埋まってから)が勝負だったりします。

これでよーやっとまずはライトノベル好きのお客様に認知され、その後1発大ヒット作が出て一般のお客様(ライト層)に認知。
……しかしこのままでは売れるのはそのヒット・シリーズだけなので、さらにタマ数をそろえて行く必要があります。

何しろ小学館のガガガ文庫も第一回配本時に膨大な点数・冊数が入荷したものの売れたのは[人類は衰退しました](とハヤテ)だけで、ほぼ全返品という有様でしたし、ソフトバンクのGA文庫も当初書店では「ポリフォニカ文庫」と揶揄されておりました(汗)。
また、メディアファクトリーのMF文庫Jも「ゼロの使い魔」でよーやっと大ヒット作が出るものの、新刊で売れるのはそのシリーズだけ,という状態が長らく続き、よーやっと最近になって中ヒット以上の作品がポロポロと出てくるようになった感じです。

ですから[このライトノベルがすごい!文庫]も、時間をかけて売れるレーベルへ成長して戴きたいと願っておりますですよ。
一書店員として応援しております!



――最後に。
誰も聞いていないけど、書店員としての私が悟った極意を(笑)。

ライトノベルの新レーベルが売れるのに、最終的に必要なもの。
それは


時間と、
その時間に耐える出版社の体力(お金)



……当たり前のことですか。

そうですか。”

- このライトノベルがすごい!文庫がすごい。(※返品的な意味で) - 本屋さん戒厳令 (via ssbt)

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