オタクが数冊の漫画を買ってきた。そのオタクはなんとも嬉しそうだ。
それを見たリア充は、「面白そうな漫画だね。どれくらいの量、漫画を買っているの」と尋ねた。
するとオタクは「そんなに多くはないよ」と答えた。
リア充が「もっと別なことに金を使っていたら、もっと幸せになれたんだろうね。おしいなあ」と言うと、
オタクは、自分が幸せになるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、毎日いったい何をしてるの」とリア充が聞くと、オタクは、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それからアキバに出る。戻ってきたら漫画を読んで、アニメを消化して。
夜になったら友達とチャットをやって、ゲームで対戦して、アニソンをうたって… ああ、これでもう一日終わりだね」
するとリア充はまじめな顔でオタクに向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは漫画を捨てるべきだ。それで脱オタする。お金が貯まったらオシャレな服を買う。
そうすると友人が増え、恋人もできる。
アニメゲーム漫画から脱却するんだ。やがて大人になれるまでね。そうしたら搾取されるのはやめだ。
自前の生きがいを見つけて、そこに向かって邁進する。
その頃にはきみはこのちっぽけな部屋を出て就職し、立派な社会人へと成長していくだろう。
きみは誰からも蔑まれないまともな人生を送るんだ」
オタクは尋ねた。「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」とリア充はにんまりと笑い、
「きみはリア充になるのさ」
「それで?」
「そうしたら居心地のいい小さな部屋に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て日中は好きな場所に行ったり、好きな本を読んだり、
テレビを見て過ごして、夜になったら友達とおしゃべりして、一緒に遊んで、好きな歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
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2009-05-11 (via gkojay) (via takaakik) (via petapeta) (via proto-jp)