“ 3年目の「ふたりはプリキュアSplash
Star」では、登場人物をフルモデルチェンジした。理由は、コンテンツとグッズ販売の問題である。シリーズの年数がたてばたつほど話の中身が複雑になら
ざるをえなくなり、最初からそのキャラクターを知らないニューカマーが入ってこれなくなってしまう。またキャラクターが同じままだと、番組自体の人気は
あったとしてもスポンサーの商品がリニューアルできずグッズ販売は、じり貧になる。
このような判断から登場人物の刷新を断行したのだが、結果は裏目となり、視聴者からは大ブーイングを受け、グッズ販売も約60億円へとおよそ半分まで落 ち込んでしまった。このときにはさすがに危機感にかられ、4年目に継続することに対して侃々諤々の議論があったという。
そしてなんとか「もう1年やってみましょう」となったときに、コラボレーションの重要性を痛感したそうだ。プリキュアに関係していた玩具メーカー、雑誌 社、音楽メーカーが危機感を共有し、なんとかしなければいけないということで「番組制作委員会」的なものの組織化に動いたというのだ。「製作委員会」とい うのは多大なコストのかかる映画では一般に見られる方式だが、TV番組では存在しない。この初の試みには、上記の関連各社に集まってもらい意見を出し合っ た。最初は「この商品がこのぐらい売れました」といった数字の報告会のようなものだったそうだが、次第に「ああ、じゃあ、その戦略こっちでもやってもいい ですよ。そのかわり、これをちょっと入れてもらえます?」といった感じで、実質的なコラボが進んでいったという。”
- 大ヒット「プリキュア」に学ぶ 子どもマーケット攻略法 - PRESIDENT - プレジデント
このような判断から登場人物の刷新を断行したのだが、結果は裏目となり、視聴者からは大ブーイングを受け、グッズ販売も約60億円へとおよそ半分まで落 ち込んでしまった。このときにはさすがに危機感にかられ、4年目に継続することに対して侃々諤々の議論があったという。
そしてなんとか「もう1年やってみましょう」となったときに、コラボレーションの重要性を痛感したそうだ。プリキュアに関係していた玩具メーカー、雑誌 社、音楽メーカーが危機感を共有し、なんとかしなければいけないということで「番組制作委員会」的なものの組織化に動いたというのだ。「製作委員会」とい うのは多大なコストのかかる映画では一般に見られる方式だが、TV番組では存在しない。この初の試みには、上記の関連各社に集まってもらい意見を出し合っ た。最初は「この商品がこのぐらい売れました」といった数字の報告会のようなものだったそうだが、次第に「ああ、じゃあ、その戦略こっちでもやってもいい ですよ。そのかわり、これをちょっと入れてもらえます?」といった感じで、実質的なコラボが進んでいったという。”
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